松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

近所の坊や

入院の前日のことで、すっかり忘れていた事である。
その日突然の訪問者があった。
出てみたら男の子で、どこの子で、
いったいどういう事か最初はわからなかったが、
うさぎの事を知っていて、
うさぎちゃんと遊びたいと言うので、
庭に入ってもらって、
とりあえずご要望に応えながらいろいろ聞き出した。
すぐ近所のうさぎと同じ種類の、
さびぃちゃんという現役の猟犬の家の坊やであった。
今時珍しい面白い子で、一緒に散歩に行こうと、
しきりに言うのですが、
もう行ってきたし、これから宅急便も来るし、
古本屋のお兄さんも来るので、行けそうにない。
「もう行ってきたし暑いから行かない」と言うと、
「帽子かぶって水持っていけば平気だよ」
と粘るのであった。笑
本とか読む?と聞いてみたら、読むよ、とのこと。
うちに図書室があるから、今度来てよ、
お母さんかお父さんにちゃんと言ってから、
という事で、
勝手に家に入れて後で坊やが叱られてもいかんと思い、
その日はお引き取りいただいた。

その後はバタバタしていてすっかり忘れていたが、
先ほどうさぎを庭に出して掃除していたら、
まさにさびぃちゃんとお父さんが通って、
この前息子がご迷惑かけたんでしょうか、てな話に。
そうそう、すごくいい子ですねー、
と言ったら、全く同意しかねると言うように、
真顔で静かに首をひねっておられた。笑
(ちゃんとお家であの日の事は話したらしいね)
図書館があるとか…
そうなの、今度お家の人にちゃんと言って、
改めて遊びに来てと伝えてくださいと言っておいた。
彼の名前はこたろう、というらしいぞ。
私の図書館の利用予定者一人ゲット。ふひひ
いつの間にか図書館のおばちゃんという、
新たな肩書きができた、かも…

 

(名前ちょい間違えでしたので書き換えました。

ちゃび⇨さびぃ)