松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

絵巻物

一遍の話を書いてからずっと、
一遍聖絵一遍上人絵詞とか呼ばれる、
絵巻物の事を考えていた。
この絵巻物には、一遍に付き従う、あるいは遠巻きに見ている、
あるいは食べ物のカンパをしにきている、
様々な差別されている人達が描かれているため、
網野さんの本にたくさん図版として引用されている。
宮本さんの本にもあったと思う。
私は本物を見た事がない。と思う。
ところがしきりに、ある絵巻物を自分が見ている場面が、
思い出されてならんのである。
あれは、違うはず、じゃあ何だったのか…
私は昔から記憶力が大変悪く、
いろんな事をたちどころに忘れてしまう。
この場面については、細長い部屋に、
両側に展示スペースがあり、
それと直角方向の、
部屋の真ん中に短めのガラスケースがあって、
そこに絵巻物があった。
という具体的なシーンが思い出されるのだが、
肝心の絵はボンヤリとしか思い出せない。
そこで一遍聖絵について調べ、
国立博物館が持っていること、画像も幾つか見て、
色のつき方が、
やはり私が見ているボンヤリとしたあれとは違う。
というところまで突き止めた。
ではあれは何だったのか。
今度はこれが気になってきた。
ずっと1日考えていて夕方になって急に、
突然、あれは職人歌合せの絵巻物だったと、
はっきりと思い出した!
場所がどこなのかは全く思い出せる気がしないので、
ここで考えるのはやめにした。
目が落ち着いたら東博に聖絵を見に行きたい、
国宝だからいつもは出してないかもしれんが、
複製でもいいや。
というところで結論。