松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

総仕上げにかかっとる

労働者の労働に十分な対価を払うことで、
社会にお金は回り、自分のことは自分でやれれば、
社会福祉に使うお金も少なくて済む。
安定した社会になる。ということを、
ずーっと昔から言っている経済学者は色々いるし、
世界中にその実例もたくさんある。

それでも絶対そうしたくない。
それは社会が安定し皆がそれなりに幸せにやっていける事を、
まさに彼らは望んでいないからである。
貧乏人は居なければならない。
自分にお金があるだけでは不十分で、
アッパークラスという下々とは別の、
そういう地位にいる事が大事なのである。
お金はそれだけでは意味がない。
羨望の的になり、無い人を見下すとき、
初めてその価値が輝くのである。
一億総中流の社会を打ち壊し、
一生抜け出せない貧乏人階級を作り出すことに、
この数十年かけて励んできたのが日本政府である。