河島先生に感謝
河島英昭さんが亡くなった。
私はこの人に何となく世話になった感がある。
パヴェーゼ、エーコなどたくさんの本を、
翻訳しているイタリア文学者である。
ごく若い頃パヴェーゼに夢中になっていたことがある。
訳本が晶文社から連続的に出版されていたが、
次はいつ発売、と書いてあるのに、
なかなか出なくて、私は、河島さん怠けてないで、
早くしてよ!と、恐れ多くも馴れ馴れしくも、
心の中で急かしまくっていた。
クールで美しい文章を書く人じゃった。
合掌
と書いていたら以下のようなついとを発見、
まさにこれこれ。
晶文社で河島英昭先生の翻訳による「チェーザレ・パヴェーゼ全集」(全17巻)の刊行が始まったのは1969年。月日は経ち、定期的に先生の研究室に原稿を受け取りにいく担当者編集者が何人か変わり、けっきょく出版されたのは、うち8巻だった。今となっては懐かしい思い出。
斎藤典貴さんついとより