松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

テーマは長崎

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長崎で買ったあちゃさん(ツンクワンロシクワンさん)と、
馬乗り吉利支丹を飾るにあたって、
昔からばあさんの家にあった、
香蘭社の花瓶を持ってきた。
南蛮船と南蛮人の絵柄である。
たまにはこういうものもいいかなぁと思う。
足元の青い部分には龍が巻きついている。
香蘭社は有田焼の古い会社で、会社は佐賀県だけど。
こういう風に飾りに自分なりの意味を満たせることは、
ちょっと楽しい。
お茶席のしつらえなんかは、これの最たるもので、
茶碗から茶杓から茶入れ、床の間の軸、花入、
それぞれのその由来や歴史やいろいろを、
季節やお客にも配慮して、
組み合わせて作り上げるわけである。
こういうものは見てくれる人と文化的下地が、
合わなければ何も伝わらないし、
解ってもらえれば、そこには濃密なコミュニケーションが、
成り立つものであろう。
お茶のきりがない深みと言うわけだ。