松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

牛深

今度行く天草に立ち寄ることはできないが、
牛深というところがある。
ここの牛深ハイヤ節という民謡、
これは宮本さんの本で読んだ、
歌は船乗りが広めるというのの、典型的な例である。
佐渡おけさ阿波踊りのルーツと言われている。
なぜか南に行くほどアップテンポ、
北に行くほどゆっくりになる模様。
牛深にも大量の芸者さんがいた時代もある。
海上交通がメインだった頃は、
港は人もお金も集まる活気のあった場所で、
現在は寂れて、
陸の孤島のようになってしまった場所もあるが、
形あるものもないものも文化と言うのは残る。
前に行った加賀の橋立や、瀬戸内海の青島も、
立派な建物はあるし、なんとなく上品な、
人々が今も住まいしている。
文化的な土壌は何より、人の佇まいに影響する。
現在の自民党の政治家など見るに、
文化的な背景が完全に欠落しているなぁと思う。
字もまともに読めないんだから、
誠にしかたないわけだが。