松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

指をくわえて

昨日は久しぶりぶりにお手紙など書いたが、
やはり漢字がすいすい出てこない。
たまには書かないといかんなぁと反省した。
お習字ももっと頻繁にやろう。
とにかく字を書く機会が激減しちょるね。
紙の本も大学生の50パーセントが、
一年に0冊だと言うし。
出版界は縮小し続け、翻訳される専門書も、
減る一方らしい。
もともとたくさん売れるものではないから。
これではもう日本語はもたないだろう。
そして学問の分野も先細りだろう。
本当に悲しいことである。
いったいどういう形の国になるのか、
想像がつかないが、
それが魅力的なものでないのは確実だ。
ここまで来れば止めることは不可能だし、
指をくわえて見ているだけだな。

山用品屋のnorthFaceの創始者夫婦が、
長年かけて買いためた、パタゴニアの土地を、
国立公園にしてくださいと、
ドカンとチリ政府に寄付したそうだ。
山やは偉いね、ビルゲイツとは大違いや。
かけがいのないものの価値を知っている。
私も大金持ちならこういう事をしたい。
今ならまだ保全したい場所はいっぱいある。