松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

男性の皆さんへ

日本の国会議員の中の女性の割合は9%、
日本企業の中の女性社長の割合は7%くらい、
な、らしいから、
世界的に見ても非常に女性の社会進出が、
実現していない国であると言える。
女性にも男性にも、
賢い人も愚か者もいるのは当然だが、
自分の属する集団に有利なように、
行動する人間が残念ながら多いわけだから、
やはりバランスが悪いのは良くないだろう。
この現状から見て、多くの組織はトップが男性だから、
男性がいろいろなことを主導的に決めている、
というのは確実だろう。
ここまでは枕である。

昨日「世界」を読んでいたら、
恐ろしい記事があった。
ヒトは滅びるだろうと私に予想されているわけだが、
ヒトの中でも男性が先に滅び始めるらしく、
それは既にかなりやばい感じで進んでいる。
(特に先陣を切ってるのが日本…)
タイトルは 「空騒ぎではなかった環境ホルモン
水野令子氏の記事である。
1992年に「過去50年で精子の数が半減」
というBBCのニュースがきっかけになり、
多くの人が危機感を持ち、
日本でもその原因とされる環境ホルモンについて、
野生生物におけるオスのメス化などが、
大きく報道された。
しかし1998年に「新潮」に「環境ホルモン空騒ぎ」
と題する記事が載り、
産業界寄りの学者ジャーナリストによる、
鎮静化の動きは強まり、
研究費がつかないために研究も続かず、
日本ではそれ以降パタリと消えてしまった。
しかし世界ではその後も研究は続けられ、
様々なデータが出てきている。
精子の数の他には、
前立腺乳がんなどがホルモンに関わるガンの増加、
新生児、大人の生殖器の障害は増える一方である。
日本でも男児の女性化を示す尿道下裂の発症率は、
1972から2008年までに5倍に増え、
死産児に占める男児の数は女児の2倍を超えている。

続く