松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

ばらまき

海外へのバラマキについて、前にも書いたと思うけど、
我々よりもっと苦しい人たちが少しでも楽になればいいか、
と思う人もいると思う。
私も昔はそんな風だった。
でも実際は、たいていの場合そういう風にはならない。
日本などの海外の大企業が、
現地のプロジェクトにがっちり食い込むことで、
そこに還流する仕組みになっている。
地元の庶民は職を失い、かえって苦境に立つこともある。
そういうのが多い。
首相の外遊にはいつも大企業のお偉いさんが、
2、30人もゾロゾロついていく。
こういう人たちが一枚噛ませてもらうわけだが、
この人たちは決定権任命権を持つ人には、
絶対服従で持ち上げることしかしない。
そんなものに常に取り巻かれて、
王様気取りが悪化しまくり、
得意満面でばら撒いているのが彼である。
日本企業が儲かれば、
日本にとっていいと思うかもしれないが、
この手の法人は法人税率も低いし、
株主さまにサービスと重役の給料を上げる以外、
国際競争力が、とか言って内部留保に回す。
間違っても人件費にはならない。
働かせ放題の残業代0法案を通そうと頑張っている。
人件費はもっと切り詰めたいんだから。

あの首相が苦しい生活をしている民草のために、
なんてことを考えてるって、
ないない、どう考えたって。
そういう人ならこんな国になっていない。