松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「無銭経済宣言」4

我々がとらわれているものに、
お金が大事という物語ともう一つ、
人間が一番偉いという物語もあります。
これらは繋がっている。

我々が時間も体力もすっかりみんな捧げて、
お金を貰うにはこうするしかないと、
ボロボロになりつつ思い込んでいる状態に対して、
今生きている自分の心や体が楽しむような生き方は、
できないのか、という問いがある訳です。
そこで、じゃあ自分とは何か。
我々の体には自身の細胞の数より多くの、
別の生物、細菌が住んでいる。
自分というのは境界の曖昧な集合体なのである。
そのうえ命を繋ぐために、
きれいな水や植物を産む大地などに依存している。
それら無しに生きられないような水源や耕地を、
大事にしないで自分を大事にすることはできない。
そしてその繋がり方は、
他の多くの生物と全く同じであり、
我々は一つの繋がった仲間であるということ。
そう言う事実を鑑みれば、
人間が一番偉い、人間様のために、
他の生き物は死に絶えて良い、
と言えるのかというね。