松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

きたない子育て

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昨日ちょっと書いた、
「きたない子育て」だが、まだ現物は手元にないが、
目次を見る限り、
「失われゆく我々のうちなる細菌」が、
ベースになっているのは確かだと思う。
若い層をターゲットに書かれたものだから、
項目は充分多く網羅的だが、
(糞便移植の話まであるようだ!)
表現的には簡単な言葉で書かれているだろうと思われる。
こういう言い方もなんか嫌味でわれながら嫌だが、
現在の出版事情を見ればそうなっているし、
知識が広まるためには良いことだろうと思う。
あの本の影響がこういう形で現れるのは素晴らしい。
最近の細菌事情に興味がある人は、
子育てに関係無くても、
この本を読んで見るのはいいのではないか。

失われ行くも一般向けに書かれた本であり、
決して難解なものではないから、
もちろんそっちを読むほうが理想的だが。
細菌学というのは、もっぱら悪い菌を、
やっつけることを目標にしたもので、
良い菌の働きに関しては、長く研究がされてこなかった。
悪い菌を殺す過程で他の菌も居なくなって、
やっと大事なことに気がついたという感じだろうか。
そこらへんの歴史などにも触れられている。
逆に現在は、
急激に増えた様々な病気と細菌の関係に関する研究が、
爆発的に増えていて、枚挙にいとまがないというほどである。
社会的に認知されるには、経済的な力との関係など、
様々な障害はあるにしても。

今度の味噌作りには、
去年来てくれた現在妊娠中のお弟子が、
妊婦仲間を引き連れて参加してくれるらしいので、
(彼女の振る舞った甘酒に感動したらしい)
ぜひこの本を宣伝したいと思う。
若くても味噌に興味を持つような人は、
細菌の話にも抵抗がないようだ。
当然といえば当然だけど。
味噌作りの仲間たちが増えて会長は嬉しい。
お弟子が優秀!