松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

新自由主義者

サッチャーのやったことは凄まじい。
彼女はフリードマンが大好きな新自由主義者である。
産業革命以降イギリスは製造業の国だったのだが、
多くの企業が、あっという間に海外に移った。
労働者階級が壊滅的に打撃を受けた。
現在は金融業、シティが稼いでいるのみで、
ほとんどのものは輸入にたよっている。
EUを抜けるとシティにとっては打撃だと思うが、
きっとなんか特例でごまかすのであろうか。
(シティのない版のイギリスが日本であろうか…)

中国は大昔から大国だったが、
今や超大国である。
たぶん中国はアメリカを恐れてはいない。
今や中国を怖がっているのはアメリカの方であろう。
ここまでになったのは、
中国が安い労働力をフル活用して、
世界中の製造業を受け入れたからであるし、
中国が大国になったのは、じつはフリードマン達、
新自由主義のおかげではないのかな。
新自由主義は常により安いコストを求めて、
世界中を移動するが、
国の存在を無用と思っているわけではない。
国家の縛りを有効活用している。
税という名前で効率よく国民から集金する仕事は、
それぞれの国がなければできない。
様々な貿易協定にISD条項があるように、
損失の補填は相手国に税金でやらせる。
そもそも戦闘機やミサイルは個人が買う商品ではないから、
敵対する国々が無ければ売れない。
国がなくなっては困るのである。

私はつくづく思うが、
新自由主義経済学者ほど自分勝手な人たちはいない。
人々から集めた税金はかすめとり、
自分たちは払わないで平気でいる。
こういうことがまかり通るようになれば、
世の中の理はボロボロになるのは当然である。
四六時中ずるい頭を動かしてお金のことだけを考えている。
史上最低の人種である。
地球を滅ぼす犯人は彼らを置いて他にないだろうよ。