松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

気候変動の話さわり

気象変動の話は、
あまりにも深刻かつ緊迫感のある話で、
ともかくいろんな問題はちょっと後回しにしたい。
しかし実際には、
ソーリーの大嫌いな、きれる女を血祭りにすることが、
テレビの仕事らしい。
公金横領の詐欺師や性犯罪者はほっといて。
どっちにしてもそれやってる場合じゃない…

気象の話が地球全体の生死に関わることなのに、
表に出てこないのは、
表に出すことを必死で止めている人たちがいるからである。
それこそあらゆる汚い手を使っているし、
そしてそれに成功している。
ネオリベの皆さんの経済成長と真っ向から、
対立する対処が必要だからである。
世界の気象学者の97パーセントが、
認めている事実を力任せに無視している人たち。
人間の社会が、誰に牛耳られているかを、
これほどはっきり示す事も珍しい。
日本でもそうだけど、
今ほど人間が構築してきた、
科学や知識や、真実が無力な時代はない。
専門家の意見を一介の大金持ちが、
一蹴し、鼻で笑うのであるから。

人間の脳がどんなに優秀でも、
海水に溶け込んでいる物質が、一斉に気化する事を、
止めることは不可能である。
水を例に取るまでもなく、
物質の態は気温に左右されており、
いずれも気体の状態になると体積が爆発的に増える。
空中に放出された大量の気体は、
もはや誰の手にもおえない。
化学変化や流体力学や複雑なそれらの総合的な、
凄まじい運動がそれこそ嵐のように起こる。
温暖化の結果の例の一つに、
ハリケーンの巨大化が出てくるが、
キューバを襲っているのはそれである。
極端な乾燥と高温、海水面の上昇、激しい嵐の通り道、
人の住めない場所がジリジリと増えていく。
動物も植物もだけど。
しかし怖いのはいつまでもジリジリではないということ、
ある時点までくると、
一気に加速するということがわかっている。