松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

プチ野蛮人を生きる

紐付きの奴隷が自由な人を蔑むのは、
俺たちはお前と違って、
お上から嫌われてないんだぜ、というのが、
嬉しくてしょうがない。
大得意な訳であろう。
おとなしくいうことを聞き、
働いて税金をしのごの言わず収めてくれるひとは、
お上の大好物だから、上機嫌で、
口先で褒めるくらいのことはお安い御用であろう。

トランプのいうことを瞬間的に受け入れて、
ちょっとこっちを見てくれたと、
身をよじって喜ぶ人。
ソーリーに愛されるためなら、
政府に意見する奴などこうしてくれる、と、
身を粉にして嫌がらせツイートに励む人。
こういう人はもう根っから紐が好きで、
何の抵抗もないのだろう。
自由な人を見て羨む気持ちはない。
自由というようなものをもはや求めていない。

隷属する人につけられる紐や鎖は、
現代ではマイナンバーという名の番号もその一つである。
私の腕にも実はもう彫られている。
あれが嫌でしょうがない。
私がひ弱な身体にもかかわらず山に行きたいのは、
山が自由なもの達の領域だからではないか。
娘は海もいいよ、海だけに深いと言うていたが。
少し泳ぎが上手くなって、
自由に潜れるようになると、
突然海は素晴らしくなるという。
以前は小笠原がいいと言っていたが今回三宅島で、
信じられないような星空を見たらしい。
私も写真を見せてもらったが、
予想を超えていた。
今度もらってアップしてみよう。
海もまた野蛮人の天国であるらしいね。