松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

スペインの短い夏さわり

日本中で大手企業だけが、
独占的に大儲けするという案件がぞろぞろ出てきています。
政権に食い込んだ私的諮問委員会などの、
トップグループの会議が、
自分たちだけのためにお手盛りスペシャルサービスをする。
そのきっかけとして、
特区やオリンピックがや地方創生なんていうのが、
フル活用されている。
地方においても地元企業が潤わない、
大企業だけが儲かる体制になってきている。
中小企業や個人事業主が、生きていく場所は、
すごい勢いでなくなってきています。

またスペインの古い本を読んでいるが、
スペインでは他のヨーロッパ、
イギリス、フランス、ドイツなどと全く違って、
第一次大戦の後も、
一般の労働者大衆は常に暴力で支配されてきた。
法律なんていうものは全く機能しておらず、
労働運動をする活動家たちは、
資産家が雇った殺し屋集団によって、
どんどん大量に殺されている。
だから運動家は最初から身を守るため、
殺されないために武装する必要があった。
労働運動は最初から殺すか殺されるかという、
本当に激しいものだったようだ。
本物のアナーキストとはこんなものかと、
その命知らずぶりに驚く。
ポデモスの迫力の源泉はこの伝統かと納得。
思えば南米でもそうだね。
ラテン系恐るべし。

この本は大昔に読んだはずだが、
理解できていたとはとても思えない。
ま、それでもこうして2度目に読めるのは、
その昔読んだおかげでもあるが。
古い本は訳がまともで日本語がちゃんとしてるから、
読んでいて安心感がある。
最近は普通に読める文章だとうまいと褒めそうになる。
ハードルが超低くなっちゃって。