松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「ちいさいおうち」展

東西線東陽町という駅は、
初めて降りたかと思う。
竹中工務店東京本店のぎゃらりーである。
ちいさいおうちも、せいめいのれきしも、
大好きだけど、
展覧会の全体のデザインは感心しなかった。
スペースが十分広いわけでもないのに、
余計なつくりものが多くて。
特にでかいおうちの縫いぐるみ、
あんなもんはいらん。
着ぐるみのゆるキャラのノリなのか?
いろいろ他にも気に入らないとこがあって、
割と不機嫌になった。
満員だし。
展覧会のカタログもデザインが悪くて読みにくい。
500円だけど。

文句ばっかり言っててもあれなので。
バージニア・リー・バートンは、
絵本という形の中に、
時間の経過や場所の移動などを、
うまく表現した人です。
よく工夫し成功しています。
作品からは彼女の完全主義者ぶりは、
十分滲み出していますが、
生活全般にわたってそうだったようで、
仕事も母親業も家のことも全て完璧にやった。
息子の言葉で、「母は慈愛に満ちた聖母のような人でした」
とか「母は完璧な女性というより、完璧な人間です」
というのが出てきて、完全にびびった。
なんかみんなで褒めちぎっていすぎて、
ちょっとげんなりした。
元々職人的なタイプであったと思うが、
努力と完璧主義でどんどんテクニックが付いて、
ロビンフッドの歌」なんかは細かすぎて、
私にはやりすぎな感じがする。
すごいのはわかった、みたいなね。
絵本には気楽な気分が少しあったほうがいい。
ま、私はそう思う。