松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

世界8月号から

もう次の世界がでていて追いまくられる。
今月も面白い話、暗い話、絶望的な話と、
盛りだくさん。
比較的希望の持てる話から紹介してみる。
イギリスのお話。
ブレイディみかこさんの記事
「イギリス総選挙で見せた左派の底力
進歩的などぶ板政治」より。

ブレグジットの後メイ首相は総選挙に打って出て、
支持を磐石にする予定だったのに、
そうはいかず、コービンの労働党が、
飛躍的に議席を伸ばした。
保守党と労働党マニフェストの中身の違いもあるが、
面白かったのは選挙運動の形の変化。
選挙になると決まった時点で、
アメリカのサンダースの運動員とコービンの支持者がつながる。
アメリカからこービンを見ていた人たちが、
サンダースと似た主張をしているから、
協力したいと申し出たらしい。
サンダース陣営から人が来て、
コービン支持者に選挙運動の仕方のレクチャーをした。
イギリスでは戸別訪問は禁止されていない。
日本でいうどぶ板選挙というやつを、
採用したのである。

コービンの支持者は若くて比較的高学歴の人が多いという。
そんな若者が草の根的に、
家々のドアをノックして、いろんな人と語り合う事で、
今困っている事を具体的に聞き、
それをまたマニフェストに反映させる。
こうした活動で、
劇的にコービンのマニフェストは浸透し支持を広げた。
これからも草の根キャンペーンは、
続けていくとコービンは語っている。
人の口で直接話す事は、やはり大事だし確実なんだと思う。
珍しく明るい希望の持てる記事でした。