松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

あんち

食料や医療など命の元を、
特定のごく少数の企業が握ることになる、
ネオリベラリズムグローバリズムに、
絶対アンチの私であるが、
対抗手段はローカリズムであり、
極力、分業アウトソーシングしないことであると思う。

みんなが先行投資を抑えた小規模事業主になり、
なんでも自分でやる。
この作戦に沿って、娘の米作りも、
私の味噌作りなどもあるわけで、
先日紹介した小湊鉄道の実践もそうである。
みんなが自分たちの本当に欲しいものを考えることすらも、
外注した結果、プランナー企画会社などが、
特定の企業だけが儲かる、
同じような駅前開発を全国で乱発し、
面白みも何もない駅ビルの嵐になってしまった。
これが進歩、発展と今も思い込んでいる人は、
少なからずいるらしいが、
普通の人は小湊鉄道沿線の住民のように、
こっちが良かったと理解して、
協力するようになる。
そして、結構自分でやるのって、
楽しいじゃんとわかるのであろう。

専門家にかなわないと言うのもある一部は事実だが、
昔の人はなんでも自分でやったし、
それなりの幅広いスキルを身につけていた。
技術というものは見た感じの細部は違っているようでも、
意外に共通する部分もあって、
大元の仕事の段取りや考え方、道具の扱いなども、
一度身につくと応用範囲が広い。
実践あるのみである。
しかしことはもうかなり手をくれの域に達していて、
我々が自分でやることが、
法律で罰せられる状況になりつつある…

「政治的なことはちょっと…」
という人は自分の生活、命の問題を、
全て丸投げした人であり、
究極のアウトソーシングであると思う。