松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

世界6月号より

今月の世界を買ってきた。
恐ろしい事が多い。
日本の畜産物の話はとりわけ恐ろしく、
私は多少知っているのだが、
途中で読むのをやめてしまった。
世界の潮流から完全に外れた、
我が国の動物虐待ぶりについてである。
私自身は実はそういう商品を買わないようにしている。
要するに高いお金を払って、
健全な生活を過ごした動物の肉や卵を食べている。

卵に関して言えば、
日本人は一人当たり1年に330個の卵を食べているという。
日本では、一羽550平方センチ以下のケージで育つ鳥の卵が
92パーセントを占める。
身動きがとれない。
これらの鳥は突つけないようにくちばしを切られ、
絶食による強制換毛が行われている。
世界ではケージフリーが大きな動きになっていて、
イギリスでは51パーセント、オーストラリアでは、
2009年5パーセントから2016年には40パーセントに、
増えている。
アメリカのマクドナルドでさえ移行宣言をしている。
日本ではこれらを禁止する法律は無く、
移行する動きもない。
日本では平飼い、放牧などのシェアは1パーセント前後である。
私はこの平飼いたまごを買っている。
6個で277円である。
高いと言えると思うが、どうなのか。
金持ちの贅沢と言われればそうかもしれない。
私は卵を年に100個も食べないけど。

食べ物の値段は、安ければいいのか。
難しい問題だが、
食の世界全体をあまりにも不自然な状況から、
変えていかなければ、ヒトも滅びてしまう。