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松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「無常の使い」

やはり涙は止められなかった。
水俣病を患いながら、闘い、
闘うことで前から後ろから、
矢を受けなければならなかった人たちの死は、
本当に壮絶で、厳しいものであった。
彼らは本当に強くて優しい。
あの境地と言うのは、
血の滲むような日々の果てに来るのであろう。
こういう人たちを見ると、
人間というにはたいしたものだと思う。

そういう彼らを近くで見続けた石牟礼さんも、
強い人である。
栄子さんの三回忌に書いた彼女の詩の美しさ。
水俣の方言の格調高さ。
これは、読んでよかった。