松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

公共の話続き

オランダの刑務所が続々と閉鎖 🇳🇱 2009年と2014年の大量閉鎖に続き2016年にはさらに5箇所が閉鎖。理由: 犯罪が起きないから。逆に管理に携わる1900人もの従業員が失業するという社会問題に...😱 goo.gl/9MDmho

Chihiroさんついとより

オランダは減っていく途中であるが、
もうすでにすっかり減っちゃった国もある。
かたやアメリカでは民間の刑務所がどんどんでき、
囚人は黒人率が高く、
どこより安い労働力として働かされている。
日本では、貧困が原因で軽微な犯罪で繰り返し、
戻ってくるひとがふえ、
刑務所は病気や障害を抱えた人、
高齢者の率が高くなっている。

これもまさに公共の問題である。
お金で買えるサービスはあっても、
お金のない人は受けられない。
お金がないのは自己責任であるとするのは、
新自由主義的考え方であり、
アメリカの後ろを走って付いて行っている、
日本の今の状況である。

例えば公務員の仕事は、基本的に、
自分も所属しているコミュニティーのための仕事である。
労働に対する対価としてお金を受け取っているが、
そのお金はコミュニティーの成員から集めた税金である。
仕事のあるべき姿と言うか目指すものには、
コミュニティーの安定、成員みんなの幸せという、
倫理的な考え方をもともと含んでいる。
この感覚的な部分を全く欠いた、
相互の契約に基づいてお金のやり取りをする、
サービスとの違いであろう。

アメリカ軍は国の兵隊であるから、
たぶん国家公務員のようなものだらう。
しかし現在のアメリカの戦争では軍人の他に、
たくさんの民間警備保障会社の社員が、
作戦に加わっている。
軍人には軍人なりの伝統的な認識の基準があって、
拷問などは民間の社員の方がずっと、
残酷であると読んだこともある。
辺野古や高江で警官の前に、
アルソックの警備員が壁を作っているように、
日本もどんどんそうなっている。

実際、刑務所がなくてもいい社会と、
刑務所が満員の社会と比べて、
どっちがいいか。
貧乏人の我々にとっては、絶対に前者がいい。
金持ちたちによって、現在の社会ができてきたわけだが、
彼らは本当に後者がいいと思っているのか。
今現在日本には民間が運営する自治体は存在しないが、
東京の高級住宅地では、それこそ壁で囲って、
決してよそ者は入れないように監視している、
超高級マンションはできてきている。
そこの住民はやはり、「こわい、あぶない、きたない」が、
大嫌いなのだと思うが、
そういう環境は精神的に本当に心地いいのだろうか。
囲われた孤立した社会というものは、
本当の安心感をもたらすものなのか。