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松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「鬼の研究」

寒いなぁと思っていたら、
当地でも雪がぱらぱら降ってきました。

私は誰かから回ってきて、
読まないまま埋もれていた、
「鬼の研究」 を読み始めました。
この本は大分前、単行本の状態の時、
本屋で欲しいなぁと見ていたものですが、
文庫本になって回ってきました。
古い本ですが、大変面白い。
私が見ていたのは民俗学関係の棚でしたが、
著者の馬場あき子は歌人です。
歌や文学作品の中の鬼が多数登場しますが、
民俗学にも詳しく、大変幅広く網羅しています。
何より、「鬼の人間性」に、
ぴったり寄り添った理解が素晴らしい。
鬼は悲しい生き物です。
この前読んだ三島の本にも出てきた新古今和歌集の序文や、
この前見た三番叟の話も。
もうすぐ豆まきでもあるし、実にタイムリー。
鬼の涙に関して、この前の安田先生の、
女面の金泥の話とも絡みます。
最後の解説は谷川健一で、適切なべた褒めです。