松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

本物の焼き芋

誕生日のプレゼントで急に思い出したことがある。
娘が年長さん息子が年少さんくらいだったと思うが、
娘が弟の誕生日に、
どうしても焼き芋をプレゼントしたいという。
それはまあ、いい。
息子の誕生日は1月だから、シーズン中でもある。
問題は焼き芋屋さんで買いたいという条件であった。
焼き芋は家でも作ることもできるし、
八百屋さんで売っているところもあるが、
それではダメだと。
どうも彼女には、
本物はあれだ!という信念があったようだ。
しかし焼き芋屋さんは、
たいていたまたま呼び声やなんかで出会うもので、
何時にどこにいるかはわからない。
私は本当に悩んだのである。

私がなぜ知っていたのかは今となっては謎だが、
青梅街道沿いに古い立派なお店があって、
そこが焼き芋屋さんの元締め的なものであることを、
思いついた。
そこに行って聞いたと思う。
結局どこで買ったか覚えていないが、
(和田堀公園だったような気もなんとなくする…)
娘は焼き芋を丁寧にお菓子の空き箱かなんかに入れて、
パッケージしていたのは覚えているので、
見事に本物を購入できたのは間違いない。
弟はさほど感動しなかったような記憶が…