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松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「土と内臓」4

私は生協の委員をしていた時に、
いろんな生産者の人たちと話をしたことがありますが、
どうしても有機栽培の野菜の方が美味しいのかと、
聞きますと、なんでかわからんが美味しいのです、と、
実に呆れるほどわからなかった経験があります。
美味しいと感じるのは何と関係があるのかと、
考えていたのですが、
今回の本にそう書いて合ったわけではないが、
これではないかと思ったことがあります。

植物も動物もタンパク質や炭水化物も必要ですが、
微量栄養素、いわゆるミネラルと言うものが、
(銅、マグネシウム、鉄、亜鉛など)
少しだけど必要です。
これは岩石由来のもので、微生物たちが分解して、
我々が取り込める形にしてくれるのです。
これらの微量栄養素が現代人は徹底的に不足している。
それはカロリー不足より実は深刻であると。

「銅はヘモグロビンの機能と骨形成に欠かせない。
マグネシウムは少なくとも300の酵素反応に必須で、
これの不足がADHDうつ病統合失調症に関わる。
マグネシウムを除いた餌でマウスは腸内微生物相が、
激変し様々な炎症が起きるとわかっている。
鉄不足は貧血の他に学習や仕事の能力低下を招く。
亜鉛は200の酵素反応に必要で、
成長、組織の修復に欠かせない。」これはほんの一例。
ところが化学肥料を使った現在の農業で生産される、
農作物の栄養価を調べると、
ミネラルの含有量が極端に減ってきている。
恐ろしいことに、半分から三分の一、
最大97パーセントの減少というものもある。

ミネラルが豊富な美味しい水という話があるし、
私が大事に使っている能登の浜塩。
これはすごく美味しいがミネラル分が多い。
そもそも海水はミネラルの宝庫である。
ミネラルにはそれぞれ特有の味があるのである。
苦味、甘み、酸味など。
この微量のミネラルの含有量が、
野菜の美味しさに関係しているのではないか。
私は常々、「美味しいものが正しい」と感じていたが、
その事を確信した。