「土と内臓」2
「土と内臓」のはじめの部分は、
奥さんのアンの奮闘による、庭づくりの話である。
彼女が庭にぶちまけまくった有機物とは何か。
木材チップ、枯葉、かった草、コーヒーかす、
動物園がタダ同然で売っている草食動物の糞を堆肥化したもの、
自分で作ったコンポストティー、微生物を培養したもの。
などである。
これを読んでふと気がついたのは、
うさぎちゃんが外で自発的に食べるおやつと、
構成がそっくりだなぁということ。
うさぎは棒を食べるし、腐った草や生の草、
多分猫の糞を食べる。(これは私の抵抗にあうが…)
植物と動物のマイクロバイオームは、
多少違う組成になっていると思うが、
どう考えても、うさぎちゃんはお腹の中に、
細菌を取り込み、かつ細菌にえさを
あたえているとしか思えない。
ほとんどの飼い主は決してこういうものを食べさせないので、
うさぎにも注意してくれたりするし、
私が注意しないのが迷惑だと思っているかもしれない。
人は棒を食べたり草を食べたりすると、
吐いたり下したりするというが、
うさぎはいつも食べているせいか、そういうことはない。
泥っぽいものを食べるとウンチの色が黒っぽくなるが、
棒も小さな欠片になって、
ウンチ型に新たに成型されて出てくるだけである。
非常にお腹は丈夫である。
だって、牧場に放し飼いになっている牧羊犬などは、
絶対勝手に食べているだろうし、
また必要だから食べるのだろう。
楽しみもあるだろうが、棒とかは。
それに同時にうさぎは、
食べてはいけないものを知っていると思う。
私はどうしても、
うさぎの本能は信じるべきだと思うのだが。