松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「世界」から、枯葉剤の話

世の中次々嫌なニュースばかり流れてきて、
信じられないほどだけど、これも相当に嫌な話。

枯葉剤の埋められた山野を行く」
宗像充氏の記事です。
文頭から
「全国の国有林50カ所に今も猛毒のダイオキシンを含む枯葉剤が埋められている。」
これは日本の話なのである。

枯葉剤と言えばベトナム戦争で使われ、
多くの生物を殺し今も禍々しい後遺症が残っている。
1960年代にケネディの命令により用いられた。
アメリカ国防省は1963年にはこれの毒性を知っており、
化学兵器として使われたことが今日では明らかになっている。
アメリカ国防省の公表している数値で言えば、
ベトナム戦争中に撒かれた枯葉剤の総量は、
6665万リットルである。
この大量の需要を賄うため、チェコなど複数の生産国で作らせ、
オーストラリア、ニュージーランドに除草剤として輸出。
さらに化学兵器と疑われないために、
メキシコ、南米を経由して、ベトナムに持ち込まれた。
この生産の一翼を担ったのが、
現在の三井化学大牟田鉱業所であった。

続く