松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

誇り低い人びと

劣等感と自己顕示欲というものの関係は、
よく言われることだけど、
人に劣等感がなければ歴史は、
変わっていただろうなぁと思う

アベシンゾーの自己顕示欲を見ていると、
拭いがたい劣等感が裏にあるのだろうと想像する。
弱いと見れば叩き力を誇示する。
失敗は隠し、逃げる。
嘘をつく事を厭わず、平気である。
これを誇り低いと言わず何というのか。

鶴見俊輔も、澤地久枝も、私から見れば、
大変立派な人たちなので、ちょっと信じられないが、
若い頃自分の容姿に強い劣等感を持っていたと書いている。
しかし、容貌がどうあれ、頭のデキがどうあれ、
人はそれぞれ誇り高く生きていけるような、
育ち方をするべきであるし、
成長し劣等感を克服する事は可能なはずではないか。
それには何が必要なのか。

伊東マンショについて外人のおばちゃんが、
誇り高いという褒め方をしていたが、
これは万国共通の人間の価値のひとつだと思う。
中世の騎士を褒める言葉で、
彼はけして卑怯な戦い方をしなかった、
というのを読んだこともある。

最近の卑劣な弱者叩きなどを見ていると、
平気で匿名で後ろから撃つ。
恐ろしいまでの誇り低さに絶句する。
どうしたらみんな、そんな子になっちゃったんだよ…