松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

海苔巻き

この前金沢に行った時、昆布屋のしら井さんでかんぴょうを買いました。姉が最近滅多に出ないからと、プッシュしてくれたので。それで、ひさーしぶりに海苔巻きを作ろうと、タイミングを見計らっていたのです。古本屋のお兄さんが来てくれるというし、娘も来…

「春の城」読了

やっと「春の城」を読み終えた。途中でちょっとだれてしまって、他の本に先を越されたが、読み終えればこれはこれで、誠に石牟礼さんらしい島原の乱であった。先日九州に行った訳だが、島原半島には目の前まで行きながら、足を延ばすことができなかった。や…

お姉さんの本

古い少年少女世界文学全集である。夫のお姉さんが子どもの頃に買って貰ったものらしい。すごい量があるから、数年間に渡っての配本だったのだろう。私の家はそんなに金持ちではなかったので、本はお誕生日に買ってもらうのが精一杯だったが、その分すごい集…

雑誌「飛ぶ教室」

「飛ぶ教室」という雑誌がある。ケストナーの本のタイトルから、名前が取られている児童文学の雑誌である。私の持っているのは古いもので、今江祥智さんなどが編集している時代のもの。宮沢賢治についての記事があるから、買ったのかもしれない。古本でてに…

笑うアユム

突然回ってきたこんなツイート! 「チンパンジー学者のジェーン・グドールが京大で講演した時「今日は沢山のチンパンジーピーポーがいらっしゃるのでまずチンパンジー語で挨拶を」と言って、「オッオッ、オオーッ」と言ったのに対して、日本の霊長類学者たち…

近日オープン

娘が中学生の時、お誕生日に、ナショナルジオグラフィック1年分、と言うのをプレゼントしたことがある。成り行きでそのまま何年か定期購読した。ある時、記事のアメリカの他国に対する、上から目線的なニュアンスが鼻について、それで意見が一致したのもあっ…

自分の本の整理にかかる

ついに自分の本の整理にかかることにした。娘の友達がこのご時世に古本屋を始めるらしい。もらえる本があれば欲しいということなので、今日日、古本屋に売っても驚くほど叩かれるので、若い人に持って行ってもらう方がずっといい。 ところが、つらつら見るに…

いつも農業問題をわかりやすく書いてくれる、印鑰さんの記事を引用させてもらっているが、この難しいお名前は、中世の「鍵とハンコ」を管理する役職のことだった。今読んでいる網野さんの対談集に出てきました。多分ご先祖は、その様な重いお役を担っておら…

河島先生に感謝

河島英昭さんが亡くなった。私はこの人に何となく世話になった感がある。パヴェーゼ、エーコなどたくさんの本を、翻訳しているイタリア文学者である。ごく若い頃パヴェーゼに夢中になっていたことがある。訳本が晶文社から連続的に出版されていたが、次はい…

新本古本

先日来爺さんの書斎を掃除している。本が夥しいのだが、玉石混淆でなかなか難しい。今日は珍しい辰巳浜子の古い本を見つけた。異常なくらいの食いしん坊で、私は浜子が気に入っている。現在でも読めるものは読んだが、これは昭和の香りたっぷりの写真が入っ…

種の話4

種子の話で大事なことをもう一つ。UPOV条約について。これは植物の新品種の保護に関する国際条約である。1991年の改訂で開発者の許可なく、農家が自家採種する事を原則禁止とした。これはいわゆる知財の保護というやつである。日本は1998年に批准済みである…

水俣のこと

水俣で買ってきたもう一冊も読み終えた。「水俣・女島の海に生きる」緒方正実著これも実に良い本であった。緒方正実さんは水俣で活動しておられる、緒方正人さんの甥御さんである。ちょうど昨日、東京で石牟礼さんを偲ぶゆかりの方々の、講演会があった。(皇…

種の話3

民間品種と呼ばれる種は値段が高く、ものによっては、公共品種の10倍と言います。値段が10倍でも10倍の収穫があるとは思えませんから、これは普通に考えて一般の農家では買えないでしょう。民間品種を作っている会社は、どれも化学会社です。彼らは種と肥料…

「ふたり」読了

今読んでいる本でびっくりしたこと。チッソを相手に訴訟を起こした患者達を、支援するための石牟礼さん達は「告発する会」を立ち上げる。渡邉京三と高校教師の本田啓吉が実務を担当するが、ほんの数人の最初のメンバーにびっくりしたわけである。高校教員1人…

「春の城」汽水域

汽水域という言葉があるが、河口付近などで海水と淡水が混じった状態の場所をいう。ウイキから得た知識だが、栄養分が豊富で、多くの生物を養っている。海水生、淡水生と思われる生き物も、一時期汽水域に暮らすものは多いらしい。 「春の城」に、海水と淡水…

「春の城」前の方2

一般的に島原の乱と言われるが、石牟礼さんは天草・島原の乱と天草を入れて書いている。天草の人たちもたくさん参加したせいなのだろう。乱の後天草の人口は半分になった。この一揆の参加者は3万7000人。全滅した。これを鎮圧した幕府側は実に12万人の兵を投…

「春の城」の前の方

「春の城」はまだ本編にたどり着かなくて、事前の取材の数々なのだが、これはね、自分で買って持ってないといかん本かなぁと思う。島原、天草の乱を書くにあたっての、石牟礼さんの意気込みはすごい。あらゆる資料を読み、行ける限り、現場に行き様々な人に…

「実録レイシストしばき隊」

野間さんの本は大変面白かった。前半の実録部分も面白いし、後半のインターネットの始まりの頃の状況や、そこでの背景となる考え方というものが、実に分かりやすく、ITに疎い私でも、なーるほど、であった。「正義」とは何かという部分では、先日読んだ「共…

新著2冊ゲット

森浩一先生の本を読みたいとおもっていたが、九州の事前学習もしたいし、野間さんの本と奇人の新著を買ってしまって、読む本が溜まってきてしまった。「実録レイシストしばき隊」は評判通りすごく面白い。私はツイッターを始めてすぐの頃から、何故か、野間…

珊瑚の話

今珊瑚について読んでいるが、驚くことばかりで唖然としている。「海の中で最も生物多様性の高いのが珊瑚礁である。珊瑚礁が海洋に占める割合はたった0.2%だが、海水魚の種の三分の一が、全海洋生物の四分の一が珊瑚礁にいる」!!!!辺野古の海を思い出さ…

動物の発生

本川達雄先生の、「ウニはすごいバッタもすごい」を読みだした。「象の時間ネズミの時間」で有名な先生である。この本の最初の方に、受精卵の細胞分裂のおさらいがあるが、このまあるいボールの一部を指で押し、凹ませるようにして原腸胚が出来る。ここから…

「100年のあとさき、米澤弘安日記の金沢」

姉の友人のご主人である砺波和年氏の書かれた、2013年出版の「百年のあとさき」を読んでいる。米澤弘安という加賀象嵌の職人の日記から、当時の暮らしのいろいろを読み解いている本である。弘安は1887年明治20年に生まれ、1972年昭和47年没日記は長く続けら…

適者生存

日本人について同調圧力とか、村社会とか、農耕民族だからとか、何かにつけていろいろ言われるが、実はこういうのはみんな猿の群れにすでにある。残念、日本人の専売特許でもなんでもない。笑猿も郷に入っては郷に従っちゃうのである。「適者生存」という進…

「共感の時代へ」

「動物の賢さがわかるほど人間は賢いか」を読んでいて、フランス・ドゥ・ヴァールが、「共感の時代へ」の著者でもあることを知った。この本は読んでいなかったが、存在は知っていて面白そうだと思っていた。先日図書館でこれも取り寄せてもらった。共感とい…

鴨居兄弟

勧められた鴨居羊子の本が、中央図書館にあったのでとってもらった。ご本人の個性も面白いけど、あの時代背景、周辺に出てくる人々の、自由闊達な雰囲気が素晴らしい。知ってはいたけど、現在の硬直したのっぺらぼうの、人々とは全く違って一人一人がそれぞ…

動物の賢さ、続き

動物には現在の感覚しかない、みたいなことを言う人もいるが、そんなわけないじゃんと、著者は言う。ほんとそう、私もそう思う。だって現在は一瞬で、過去から未来に続く道筋のほんの一部なんだから。 例えば野生の環境にいるチンパンジーは、ジャングルの中…

「すべての見えない光」2

目の見えない娘を連れて、パパがやっとの思いでたどり着いたのが、サン・マロという場所です。ここはブルターニュ地方、うさぎの出身地でもあります。海を隔てて向こうがイギリス、住民はフランス人というよりは、マロの人間で、ブリトンであると自覚してい…

「動物の賢さがわかるほど人間は賢いか」3

人間凄い!の人たちは、人だけが言葉を持っているという。確かにそうかもしれないが、言葉がなければ考えたりコミュケーションをとったりは、不可能なのか。著者は言語と認知は別物という立場であり、私はこの考えに納得できる。人間凄い!派が発狂する例が…

動物の賢さに戻る

「すべての見えない光」は読み終えたが、まだ考え続けている。知識を持っていることと、本当に知っていることの違いは何だろうか。 「動物の賢さ、」の方に戻ったが、いやはや延々と、人間は唯一無二の特別な存在である、と主張する者達のめちゃくちゃな、反…

「すべての見えない光」

姉が図書館で読んで、買い認定して、買って、私に貸してくれた本である。久々の小説である。第二次大戦の頃のフランスとドイツが舞台。表現としては静かで美しいお話であるが、戦争の恐ろしさを余すところなく表している。また生物学鉱物学工学、科学知識と…