松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「京都の庭と風土」

じいさんの書棚から幾つか抜いてきた本があって、一冊はレイチェル・カーソンの「海辺」。これ「沈黙の春」の人で、結構面白そうなんだけど、どうしても訳文が気に入らない。(訳者の献本なんですけど…)もう一つは「京都の庭と風土」という、かなり古臭い外見…

これも世界から

フィリピンのミンダナオ島で、ISが暴れまわって、ドゥテルテ大統領を揺さぶっている。彼がモスクワにプーチンに会いに行った日に、まずは騒乱が始まった。 フィリピンのIS勢力は入念に準備され、膨大なアメリカ製武器で武装した、各国から集まった勢力である…

葉巻、どや、

葉巻は娘がキューバに旅行した時のお土産だから、少し前の写真であるが、間違いなく「コイーバ社の葉巻を手放さない私」の、自撮り写真です。バレンボイムの向こうを張って、アップしてみました。笑

世界から国家戦略特区について

今月号はなんか中身が詰まっとる。「国家戦略特区の実相とは」という座談会が優れている。郭洋春、那須りえ、内田聖子の三人は、TPP問題でも常に重要な発言をしてきた人たちで、私的にはおなじみかつ信頼できるメンバーです。那須さんは大田区の区議ですが非…

バレンボイム2

財団の支援のもと、パレスチナのヨルダン川西岸地区に、音楽学校と幼稚園ができる。バレンボイムは度々パレスチナを訪れ、音楽によるメッセージを発信し続けた。(バレンボイムはイスラエルのユダヤ人である。くどい?)また昨年は画期的な年になった。ドイツ…

世界8月号から

もう次の世界がでていて追いまくられる。今月も面白い話、暗い話、絶望的な話と、盛りだくさん。比較的希望の持てる話から紹介してみる。イギリスのお話。ブレイディみかこさんの記事「イギリス総選挙で見せた左派の底力 進歩的などぶ板政治」より。 ブレグ…

是秀おまけ

戦中戦後の是秀についてのくだりが、本の終わりの方に出てくる。仕事がなくなり軍刀の制作に励んだ職人たちもいたが、是秀は戦争翼賛的なことは一切せず、淡々と小刀など作りながら過ごした。玉音放送の日に、土田父がお宅によると、「やっと終わりましたね…

「職人の近代」おしまい

この本のタイトルは、「職人の近代」というわけですが、「職人」と「近代」は、はなから衝突するものです。手仕事の時代の後に来る、分業化、機械化、大量生産の時代を近代というのだから、当たり前という話です。これは明治以降の急速な近代化の中で、職人…

「職人の近代」6

是秀の作る道具は最高級の品質であり、最高の技量を持つ職人だけが使いこなすことができる。そういう使い手である大工から、軽蔑されかねない装飾を、なぜやるか。彫刻刀などの道具を通じて知り合った、芸術家の影響を指摘されている。例えば朝倉文夫。朝倉…

「職人の近代」5

メキメキ頭角を現して、是秀はちょっと別格と言う程の名工になって行く。この本にはいろんな面白い人が出てくるが、やはり断トツでこの是秀自身が面白い。優秀なストイックな職人でありながら、非常に素直な自由な心を持っているというのか、時に非常識、型…

「職人の近代」4

この本を読んで驚いた事の一つは鉄の話です。日本刀の実物を、美術館や博物館で見た事のある人は多いと思うが、近くで見るとギラギラ綺麗で、切れそうって思うし、意外に長く、ミネのがわは分厚くて、重そうだなぁと感じます。私の婆さんは短刀を持っていま…

「職人の近代」3

この本には職人と芸術家、実用品とアート、と言うような区別、違いに関わる話がたくさん出てくる。私も今までこういう事を様々に考えてきただけに、非常に興味深い。 芸術品とは何か。(これは、私の考えだけどね。)誰かの作った表現物が、見るものに対して美…

「職人の近代」2

道具というものは、何かの用を担って使われるものである。だから人間の作るものは、ある意味全て道具と言えなくもない。ただ道具が使われる仕事の種類は、多様であり、それによって道具の性格も大きく変わるだろう。 大工道具の人生がシビアなのは、次にこれ…

「博物誌」

ルナールの「博物誌」を読んでいる。訳者は岸田國士である。ルナールというのはあの「にんじん」の作者である。最近はあまり有名じゃないのかもしれないが、にんじんはメロンが嫌いだろ?という、恐ろしい台詞は忘れられない。 この博物誌は身近な動物一つづ…

「クラバート」

親切なご婦人にお借りした、「クラバート」を読了。これは大変面白かった。著者のプロいスラーは「大どろぼうフォッツェンプロッツ」を書いた人である。クラバートは昔話を基にした長編の物語。 東ドイツとポーランドの接するあたりに、ラウジッツ地方という…

世界からまた

どこの国の国民もいろいろ苦労しとる。世界でフランスの選挙の話を読んでいるが、西谷修先生のこれも面白い。あめりかでは、クリントンというネオリベがあまりにも危険だからやらせたくなくて、鼻をつまんで、ナショナリストのトランプに入れた人も多い。ト…

山城議長のインタビューから

デイズと世界の両方に、ひろじさんのインタビューが出ていいたのですが、一見なんて事ない所でグッとくるものがあった。「辺野古のテント村、高江のゲート前という空間は、権力のまさに反対側。自由で平等で、暮らしや命を守ろうとする人たちが集まる場所。…

本屋に行ってきた

「世界」を買ってきた、あと紅茶と。私は毎朝ミルクティーを飲むが、切れていた。なぜかここだけはイギリスンな私。 「世界」は選挙を終えた韓国の特集だ。韓国人は賢明な選択をしたから、これは興味がある。アメリカに揺さぶられるだろうが、韓国の人はしっ…

フィールドの生物学シリーズから

アリヅカコウロギの研究者の、「裏山の奇人」をよんだあとに、同じ東海大学出版部の、今度は淡水魚の研究者の中島淳の、「湿地帯中毒」にかかった。これはまたなかなか面白かった。 小松貴さんも良かったが二人とも、なんて言うか本当にいい奴で、小さい時か…

オバマの読書

http://courrier.jp/news/archives/85835/2/読めたのは途中までだけど、十分だった。少しだけど私が読んだ事のある本も出てきて、面白かった。スピーチは自分で書くんだね。当たり前か… これ読んで悲しくなるのは何故だ、知ってるけど。

「東京人生」

先日息子がまとめた夥しいゴミを、少しづつ出したり、燃えないものはもう一度点検して、小さい袋に入れなおしたり、まだまだ掃除は続いているのである。 この部屋は息子の作業部屋ではあったのだが、壁際一面にスチールの本棚があって、我が家の古い時代の蔵…

世界6月号より

今月の世界を買ってきた。恐ろしい事が多い。日本の畜産物の話はとりわけ恐ろしく、私は多少知っているのだが、途中で読むのをやめてしまった。世界の潮流から完全に外れた、我が国の動物虐待ぶりについてである。私自身は実はそういう商品を買わないように…

「裏山の奇人」2

面白すぎて死んだ。私は数学も物理もお呼びでないという生徒だったのに、大人になってから科学系の読み物をよく読むようになった。この前は数学者の本まで読んで、我ながら呆れた。私は科学者の姿勢として、このタイプなら好きという、はっきりした基準があ…

「裏山の奇人」さわり

娘が勧めてくれた「裏山の奇人」をゲットした。あまりにも面白そうなので、買う事にしたのだ。若き生物学者小松貴の著作である。昆虫が専門。 中でも好蟻性昆虫というジャンルである。こういう括りがあると初めて知った。地球上で上手く繁栄している生物とし…

ジェンダー観

この前読んだ「誓います」で興味深かった事を一つ。ダンのお母さんはアイルランド系カトリックで、信心深くお節介なおばさんである。ダンとテリーは、深く愛し合っているのだから、絶対に結婚すべきであると主張する。男と男であるという事は、まったく無視…

「渋江抽斎」

森鴎外の「渋江抽斎」を読んでいる。この抽斎さんは江戸時代の終わり頃の、お医者さんで武士である。幅広い趣味と学識を持ったインテリで、真面目な勉強家であったらしい。鷗外は古い書物を集めている時に、この人の蔵書であったらしいたくさんの本に出会っ…

「誓います」読了

ダンの新作を読み終えた。これもまた前回作にも増して素晴らしかった。前回が里子をもらうまでの話で、これはその子が5歳から6歳になった頃、二人のパパが出会ってから10年を経て、カナダで正式に結婚し、法的な夫婦になる話である。 ゲイというのは性癖であ…

キッドの次の本

世の中げっそりなるも、本が届いた。ダンは相変わらずのはなっから、ハイテンションで、面白い。内容に関係無く、丁寧な言葉遣いが大好きな人は、眉をひそめるだろうが、問題は中身や。当たり前だろ、あほ!

共謀罪

今世界の共謀罪の話読んでるけど、これはすごいものだね。民主主義なんてもんは、もはや夢の話である。資本主義は行き着くところ独占だし、資本主義と親和性が高いのは独裁な訳で、現在の日本は形式的には民主主義の形を取っていても、政治も官僚制も経済界…

サクソンの兵士

日本の昔の人の着物は、なんだかんだで映画やテレビで見る機会があるが、外国のものとなるとやはり想像しにくい。この前から読んでいたサトクリフの物語にしても、いまひとつイメージがわきにくい。第9軍団のワシは映画を見たことがあるが。たまたまMatthew …

「王のしるし」2

サトクリフの物語の時代は、古いブリテンにローマの軍隊が駐留している。だから出てくる人たちのバリエーションがハンパない。ブリテンの中にも浅黒い黒い髪の小さい人や、赤毛の大柄の人、それにローマからの多様な人たち。海の向こうから襲ってくるサクソ…

子どもの本の日

今日は「国際こどもの本の日」です。1967年にアンデルセンの誕生日にちなんで制定されました。ポスターはJBBY(日本国際児童図書評議会)の各支部が担当し、今年はロシアが作成しています。 愛書家日誌さんついとより

「王のしるし」

「王のしるし」読み終えたけど、これは今の子どもには読みきれないかなぁ。私が最初に読んだのはもう二十歳の頃だから、子ども時代の感想はないわけだけど、すごく荒々しく複雑でシリアスな話である。「第9軍団のワシ」や「ともしびをかかげて」の方が有名だ…

サトクリフさいさいどくどく

また「ともしびをかかげて」を読んだ。ローズマリーサトクリフの。サトクリフはたくさん書いているから、全部読んでいるわけではないが、この初期のローマンブリテンのシリーズが一番面白い。歴史ファンタジーとも言われるが、このシリーズは子ども向けとは…

ネトウヨに絵本を!

だんだんばれてきてると思うけど、ネトウヨってのは右翼とは特に関係もないし、たいそうな特定の主義主張があるわけではない。アベを礼賛し、アベに対立するものを、寄ってたかって叩くために、彼らが自分たちで準備して維持管理しているツールです。嘘と知…

また絵本のこと

絵本のことをまだ考えているんだけど、いい絵本とはどんな本なのかは、意外に説明が難しい うちの子どもたちのことで、考えてみると、ふとした時に大昔に読んだ絵本の事を覚えていたりして、こっちがビックリする。本全体のこともあるが、ちょっとしたディテ…

絵本

親切な友人から古い本を譲ってもらった。これは名作である。絵も素晴らしく文章もいい。調子に乗っていろんな絵本を次々に読んだが、やっぱりいいなぁ、絵本は。私はたくさん持っているわけではないが、あるのは選りすぐりの粒ぞろい。少数精鋭である。子ど…

「無常の使い」

やはり涙は止められなかった。水俣病を患いながら、闘い、闘うことで前から後ろから、矢を受けなければならなかった人たちの死は、本当に壮絶で、厳しいものであった。彼らは本当に強くて優しい。あの境地と言うのは、血の滲むような日々の果てに来るのであ…

本到着なり

近所の本屋に注文していた本が届いた。嬉しいなぁ。三冊注文したが、一冊はまだ出ていない本なので、もう少し待つことになる。その本は「キッド」の著者ダンの次の一冊である。これも楽しみにしている。 まずは石牟礼さんのご本から読み始める。「無常の使い…

お口直し

あまりにひどい翻訳本を読んだせいで、これはお口直しが必要だなと思い、昨日は本を注文してしまった。 そしたら今朝の新聞に、もう一冊買わねばならん本の広告が。藤原書店から石牟礼さんの、「無常の使い」という本が出た。亡くなった方々への追悼の言葉集…

暗い暗い世界

我が国の状況は一言で言ってまじやばい。しかし「世界」を読んでいると、まじやばい話ばっかりである。 シリアについてはあまりに複雑で理解するのはパスした。メキシコですが、ここの学生をごっそり誘拐殺害したという事件は、長いこと、いったい何なのこれ…

「のれん」

東芝が潰れようと、日立が潰れようと、原発にかじりついてるからだ、バカだ、と思うのは仕方ないけど、日本を代表するような大手企業が潰れるということは、社員ではない我々国民にとっても大問題である。日本の富が失われることだから。日本の富が次々に外…

うさこちゃん

ディック・ブルーナが死んでしまった。つい先だって、このブログで、「ゆきのひのうさこちゃん」という、タイトルを使ったばかりだが、あれはもちろんブルーナの引用である。この通りの書名の本があった。現在はミッフィーと呼ばれているが、あのうさぎは私…

民主主義の人気

「世界」にもう一つ民主主義に関する、世界的な統計調査の記事がある。「民主主義の脱定着へ向けた危険」タイトルがなんかちょっと変な気もするが、メルボルン大学とハーバード大学の先生の、共著の、浜田江理子氏の翻訳である。 アンケートの分析だが、アメ…

バカにされてばっかり

親切な友のおかげで又、天正少年使節のテレビの録画を見ることができた。しかしだ、なんで最近の番組は、あんないい加減な再現ドラマを絡めるのか。場面の設定の信ぴょう性のなさで、かえって事実から遠ざかる間違った印象を植え付ける。せっかく星野さんの…

「世界」から、貧困の話

駅前の大入道のおっちゃんが、手術することになったと、店を閉めて以来、もう1年近いんじゃないか。戻ってきてくれない…近隣ではあそこしか「世界」が置いてなかったから、今日は街まで世界を買いに行った。そしたらもう次のが出ていて、二冊買うことに… ま…

鬼の研究 一つ目の鬼

異族の中には、すぐれた知識をもつものもあり、天文の知識などでいろいろ未来のことを予知したり、あるいはすぐれた医術の知識をもつものなどもあった。西域からは、そのような異能の者がきた。そのようなものを神に仕える【臣】とするとき、片目を破ること…

「世界」からデトロイトの話

世界でもう一つ面白かったのはデトロイトの事。デトロイトは市が破産して、公共の財産をどんどん売っぱらって、公務員が減って、公共の仕事も回らなくなり住人はどんどん出て行って、大変荒んだ状況になっていたわけです。それはほんの数年前のことだったが…

EUとイギリス最終回や

ここからはかなり専門的な経済の話になるので、私のおぼつかない理解のかぎりであって、間違いもあるかもしれないがお許しを。 EUは今や参加国がどんどん増えて、それぞれの国の事情は様々である。ドイツのようにしっかり稼いでいる国もあれば、イギリスに関…

EUとイギリスのまた続き

世界に出ていた表をそのまま写真に撮ろうかと思ったが、色鉛筆もたくさんあることだし、よこ組にして書き直してみた。新しい試み、笑。(ちゃんとスキャンしたほうがよかった?) イギリスが移民にとってなぜ魅力的かは、その社会保障制度にある。政府は必ず嘘…