松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

金継ぎおしまい

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3個目の金継ぎ終了した。

ま、出来はまだまだだが、
このお鉢は便利なのでなくて困っていたから、今日から、現役復帰や。

かつての日本人は不可抗力の結果を、
ここでは器が割れると言うことだが、
逆に我がものにすると言う文化があった。
焼き物自体がそうだけど。(火や灰に任せる)
建築などでも曲がった材木を、
そのまま適所に使えば、
強度が上がるなどの知識もあった。
人が管理しきれない部分を、
楽しみ利用すると言うね。
所詮自然現象を管理し切ることなど不可能なので、
こう言う考え方は大事だと思う。
近年は思い上がりと余裕のなさで、
全く面白味がなくなっとるね。

蛹に

今朝見たらもう蛹になってました。

最初は芋虫らしいしっとりした感じなのが、
昨日はちょっとカサカサした感じになっていたので、
明日くらいかなと思ってたんだけどね。
この間、中では、
大変な作り替えが行われてるはずなのに、
そんな気配も見せず、
静かに変身しました。
糸もしっかりついてて、よろしい。

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今日雨の中最後の二本がおわり、
植木屋さんは終了です。
うちの植木屋は大将がおこだわりか、
昔ながらのやり方で、
本当に低い三角の梯子だけでやる。
だからかなり高い木も、
人がどんどん登ってやる。
特に大将は、小柄ながら鍛え上げた体で、
日に焼け続けて、黒光りした肌です。
本当に動物のようです。

連休

この連休はどこにもgoせず、

暇なおばあさん系の業務が忙しかった。
ゆうちゃんがこの前は記念写真だけだったので、
七五三のお宮参りに行くということで、
もう一度着物を着せた。
着物は昨日一日ぶら下げておいて、
今日はベンジンでさっと綺麗にしたが、
やはり着物とお被布の前に一個づつ汚れ発見。
千歳飴が怪しい。笑
帰ってきた時お口に入ってたからね。
着物も着れば汚れもするが、
それでも着るためにあるのだから、
もちろん着るのがよろしい。
ゆうちゃんも二回も着れて、
可愛い可愛いと言われて嬉しかったと思う。
頭の結い方や飾り方もレベルアップしてたし!
これはママが担当したが。
彼女も最初はできないと二の足を踏んでいたが、
やればできたし上達もした。
そして着付けヘアセットにかかるお金、
結構高い、が丸々なしで済んだ!
汚れはあらかた取ったから、
これ以上悪化はしないと思う。
いざとなれば染み抜き屋さんに出せば綺麗にしてくれる。
以前振袖で友人の結婚式に出た娘が、
後ろにいた男性に、
盛大に赤ワインをこぼされたことがある。
いやぁこれは取れるかなぁと言うほど重症であった。
呉服屋さんに紹介してもらって染み抜きに出したら、
もはやどこについていたかもわからない状態で、
完全復活した。
こういう着物周辺の技術も、祇園を守ってきた、
放蕩息子や生臭坊主のお陰で、
生き延びているのである。
やはり芸妓さんは着物を汚す機会も多いらしいから。
しかしすごいものである。
化学やね。

新発見、植木屋

ネトウ迷言集の中に、

共産党系の右翼団体と言うのがあって、
ちょっと笑ってしまったんだけど、
これは実際ありうることじゃないかと、
ここへ来て気がついた。
アホな私の結論から言うと、
民族独立運動というものがあって、
これは例えば帝国主義、植民地支配などと闘う、
事になったりする。
そこらへんは共産党系と言われてもそんな感じだが、
そんでこの民族と言うのが、一丸となって、
自分たちの国を作ろう、という段になる時、
ほぼ右翼という風味になることがある。
つまり、国というもののあり方に問題があるのではないか。
ま、アホらしい話とお思いでしょうが、
自分では日頃の謎がなんか解けたような納得感がある。

昨日やっと植木屋さんがきてくれた。
私の鬼のような落ち葉との格闘の日々は終わった。
本当に嬉しい。
これは近年最高の遅さで、
落ち葉はあらかた落ちてしまってたけど。

最後のクロアゲハ

最後のクロアゲハが、やっと前蛹期に入った。

私があんなに勧めたのに、
もっと高い所の細い枝を選んだ。
何を考えてるんだか。
ま、旅に出ないで、
レモンの木にとどまった所は、評価する。
結局1匹はダメで、5匹は一応蛹になれた。
植木鉢2匹、壁、シュレッダー、レモンの木、
各1匹である。
蛹は周辺の色に合わせて目立たない工夫をするが、
シュレッダーのやつは、メインは黒で近くに黄色いテープがあってそれにも合わせて、
黒と黄色の蛹になった。
保護色と言うシステムは本当に不思議。
私のこさえたポケットの子は、
どうなるか…難しいかも知れない。
もっと小さいほうが良かったか、
浅いほうが良かったか、
いろいろ悩んだのだが、
羽化する前は、かなりビンビン動くので、
これで落っこちるのも残念だし。
ま、しばらくは蝶の心配はしないで、
いられると思うと嬉しい。
ちなみに、この前生協のカタログに出ていたので、
ホトトギスを注文した。笑
園芸品種は嫌いかも知れんが。

おてて問題

去年くらいから、

ずっと木を彫っていて、おてて痛い痛いになったので、
しばらくマトリョーシカを描いていたのだが、
また木を彫り出したとたんに、
指や手首が痛くなっている。
私は、
箸より重いものは持てないお姫様のような手では全然なく、
節の太い丈夫そうな指なんだが、
ま全体にサイズは小さめだけど。
私は特別弱いのか。
こういうお仕事をしている人たちは、
どうしているのだろうか。
大きながっしりした手のおじさんは痛くならないのかなぁ。

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今どき浴衣の話

夏に初孫かんちゃんの顔見たさに、

コロナの危険に配慮しつつ、
向こうのご両親がみえたとき、
いろいろな贈り物を頂いた訳だが、
その一つが子ども用の浴衣の生地であった。
昔着物に関係したお仕事をされていたせいと思うが、
今時こんな絶滅危惧種が登場するとは!
という驚きの総絞りである。
昔はあちらではこういう物をみんな着たようだ。

そこで早速金沢の姉や友人たちに相談して、
仕立ててもらった。
金沢はなんだかんだ言って今も着物を着る人が多い。
お茶も盛んだし減ったとはいえ、お謡いなど、
古典芸能系のお稽古をする人も多い。
晴れ着といえばまず着物で、今も結婚式は、
女性はみんな着物である。
それでも湯のしをする所がもう一軒とか。
絞りはまず蒸気を当てて伸ばすが、これが湯のし。
そんなこんなを経て、ついにかんちゃんとゆうちゃんの、
お揃いの浴衣が完成した。
かんちゃんまだ立ち上がってもいないんだけど。笑

来年の夏までに私は揚げをしてやらねばならん。
これも意外に難しい。
あと紐飾りを刺してやりたい。
これは昔からいいなぁと見ていたもので、
子どもの着物につけた紐の縫い付けてある場所に、
ちょっとした刺繍のような飾りをつける。
まさか自分がやる日が来るとは思ってもいなかった。
思ってもいなかったといえば、
出土品に子どもの帯があったのを、
これは使い用がないなと思って、
ちょん切って自分の帯揚げにしたのである!
その時はかんちゃんが登場するなんて思いもしなかった。
あれがあればなぁと、結構後悔している。