怪談「耳なし芳一」
偶然目にした話だが、
夏になると保育園では耳なし芳一の話を、
読み聞かせるんだと、
そうすると子どもたちが、
日焼け止めや、虫除けスプレーを、
塗り残しの無いようにしっかりつけるからだと。
笑い話の類として流れてきたが、
私は、完全にゾッとしてしまった。
少なくともうちの子どもたちが幼稚園に行っているときは、
こういうものを園では使っていなかった。
虫除けスプレーは子どもがキャンプに行く頃には、
持ってくるようにと言われたが。
山では必要かもしれないが、
日常的にこれを多用すると、
必ず将来何人かはアレルギーになると思う。
以前虫除けスプレーアレルギーの大学生のことを、
やまでも書いたと思うが、
この子は虫除けの薬品成分のあるとこには居られない。
ベープマットなどもダメ。
セミナーに参加できないなど学業の面でも、
大きな不利益を被っている。
もはや完全に悪循環に陥っている。
体内の常在菌を殺した結果、免疫力が弱まり、
強いアレルギー反応が起こり、
ますます薬剤を使う事になる。
アレルギーの子の個別の対応のために、
教育現場の先生の仕事は増え、
時には命にかかわるので大きな責任を負う事になる。
すでに給食ではそうなっているが。
蚊は確かにある確率で危険を持ち込むものではあるが、
これを根絶するのが正解では無い。
殺菌、殺虫の恐ろしさを誰も言わない。
化学合成された香料の使いすぎについても、
抗生剤の使いすぎについても。
消費に関する限り「過多」に関しては、
嬉しい人たちがいるから、アナウンスされない。
盆栽〈水もの〉
ま、きりがないので、
これで一応完成という事にします。
今回も一部で人気のとりさんの足先は見えません。
残念ですが。
もしどうしても見たければ、
横の小さな窓にかじりついたら、見られると思います。
それ用の窓ですから。
禅宗の影響という訳でもないけど、
一応盆栽の一種です。笑
今回緩いカーブは比較的きれいに切れました。
もう少し、
あと2本くらいなんか生やしてもよかったかな。
今年も戦没者慰霊祭の両脇の生け花は、
ロックなパイナップル状でした。
確か皇室からの献花だったはずですが、
毎年目が吸い寄せられます。
それにしても白と黄色の菊は、
確実に需要があり大量に消費される花ですねぇ。
利権がらみだったりして。
罰当たりな感想ですいません。
ともかく私は年中無休で戦争反対です。
「アリの巣の生きもの図鑑」
先日来若い生物学者の本を、
三冊続けて読んだのだが、
もうダントツにわたしがおすすめするのは、
小松貴著の「裏山の奇人」です。
表紙のグラフィックが目を引いたので、
「バッタを倒しにアフリカへ」のほうが、
売れたと思うけど。
(平積みになってましたからね。)
小松氏の学者としてのスタンスは、
本当に尊敬に値するものですし、
彼の捕虫テクニックの素晴らしさは他の追従を決して許さない。
昆虫学者は昆虫を捕まえなくては研究ができませんから。
そして人柄も大変好ましく、文章もうまいです。
(褒めまくり、笑)
彼の専門とする蟻と共生して生きる生物の、
生態は生物多様性なんていう言葉が、
もの足りないほどの、ワクワクするような、
不思議に満ちています。
南米で軍隊アリの行進を観察する場面では、
私もそに場にいたように呆然としてしまった。
軍隊アリの破壊力は凄まじいので、
黒い川のような行軍の道筋に当たる地面に住む昆虫は、
察知するとワラワラと逃げ出すのですが、
この逃げ出す昆虫を狙って、
アリドリという鳥がやってくる。
私はこの鳥のことは偶然知っていたのですが、
こういう場面でこういう風に採餌するのかと初めて知った。
(これはオスとメスが青と赤で別の鳥のように違う。)
また逃げ出すゴキブリに産卵するハエが、
これも行列目指して寄ってくる。
ハエは昼行性でゴキブリは夜行性なので、
軍隊蟻の行進は二者が遭遇するまたとないチャンスなのです!
ハエは蟻に直接絡む訳ではないが、
こういう形で依存しているのです。
(筆者が完全に惚れてるのはメバエというやつ)
鳥や虫の糞を狙ってやって来る蝶も華を添える。
様々な利害関係者たちが勢ぞろいして、
著者が言うところの、天国か地獄かわからんような、
凄まじい阿鼻叫喚の場面が展開する。
(ビジュアルだけでなく彼らが出す音の総体も凄いらしい。)
関係は食べる食べられるといった、
単純なものだけではないとこがすごい。
という訳で、
小松貴さんの「裏山の奇人」を二回連続で読んだら、
やっぱりこれは買わねばいかんあなぁと思って、
世界でも珍しい好蟻性昆虫の図鑑、
「蟻の巣の生きもの図鑑」を買ってしまった。
紀伊国屋にあるかなぁと思ったらあっちゃったので…
私ははっきり言って小松貴さんのファンです。
はい。
日本のこの手の図鑑では珍しく、
レイアウトデザインがすごくきれい。
小松氏も大活躍の昆虫の写真が、
非常に美しいせいもあるが。
小松氏は新種をバンバン見つける天才生物学者だが、
写真の腕もいける。
このレベルの昆虫写真は逆に専門家が撮るしかないわけだ。
どこにいるかわからん地味な虫を、カメラの腕は良くても、
専門知識のないカメラマンには撮れないだろう。
見つける事ができる人が撮るしかない。
道草5
私はお医者にはあまりかからないし、
健康診断的なものはまとめて無視しているので、
身体状況の指針的なものはぜんぜんない。
眼科だけは、たまにコンタクト買う時
ささっと見てくれる。
あと春に、ちょうど個展の真っ最中にうさぎが飛びついて、
私の目に着地したとき、どうにも痛くて、
お医者に行った。
その時も治りが早いと褒められたし、
ささっとのお医者も眼球の表面は良好ですと、
お墨付きをもらう。
ただし、肝心のレンズの調節機能に関しては、
てんで良好ではない。
もともと近視なのが、最近やや悪化の傾向にある。
目は大事なんだけど、
廊下の兆しが、ひたひたと…
ぴったり見当を合わせるのが難しい。
今回のところはまずまず出来ているが、
いつまでできるか怪しいものである。