松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

不潔でGO!

近所の友人が久しぶりに寄ってくれて、
朝日新聞の切り抜きをくれた。
ゴリラの山際先生の細菌のお話だ。
山際先生は大好きだし細菌も大好きなので、
大喜びの私。
朝日新聞で読んだ人も多かろう。
山際先生は明らかに私と同じ本を読んでいる。
学者さんだから論文の類も読んでおられるだろう。
いいこと書いてる。
さすがにえらい!褒めてつかわそう、笑。
アメリカは問題の表出も大きいが、
方向転換も速い。
妙な衛生概念が骨の髄まで染み込んだ日本人の状況が、
世界一やばいかもしれない。

滅菌、殺菌、抗菌の薬剤とおさらばしよう!
さぁみんな、不潔でGO!だよ!

 

ぬかるみ、雨

いろは歌留多を見ていると、
字札の文字がだいぶ最初と最後で、
違ってきている。
要するに後の方が楽な切り方になっていて、
恐ろしい事に昔のほうがいいのです。
つくずく眺めてね、
中間的なのはそのままにして、
後の方に描いたやつを、描き直すことにした。
やっぱりいいほうがいいからね。
そんなんでまだまだぬかるみが続く。

雨が続いている。
娘の米はいもち病になるんじゃ無いかと心配。
受粉の時期に晴れないので、
満願寺も今ひとつだが、
最初のは随分大きくなった。
私の手は小さくて指も短めだめど、
こんな感じよ。

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いろはにほへと

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いろはにほへと、は、旧字を除くと、
44文字で、合計88枚あります。
これをこれから一枚ずつ検査して、
手を加えて完成させ、スキャンします。
かるたやさんにはデータ入稿になるのですが、
入稿は息子氏にお願いする事にして、
前々から平伏して頼んでいるので、
多分やってくれるでしょうと思います。
今回はスキャン画像はブログに上げませんので、
悪しからず。

怪談「耳なし芳一」

偶然目にした話だが、
夏になると保育園では耳なし芳一の話を、
読み聞かせるんだと、
そうすると子どもたちが、
日焼け止めや、虫除けスプレーを、
塗り残しの無いようにしっかりつけるからだと。
笑い話の類として流れてきたが、
私は、完全にゾッとしてしまった。

少なくともうちの子どもたちが幼稚園に行っているときは、
こういうものを園では使っていなかった。
虫除けスプレーは子どもがキャンプに行く頃には、
持ってくるようにと言われたが。
山では必要かもしれないが、
日常的にこれを多用すると、
必ず将来何人かはアレルギーになると思う。

以前虫除けスプレーアレルギーの大学生のことを、
やまでも書いたと思うが、
この子は虫除けの薬品成分のあるとこには居られない。
ベープマットなどもダメ。
セミナーに参加できないなど学業の面でも、
大きな不利益を被っている。

もはや完全に悪循環に陥っている。
体内の常在菌を殺した結果、免疫力が弱まり、
強いアレルギー反応が起こり、
ますます薬剤を使う事になる。
アレルギーの子の個別の対応のために、
教育現場の先生の仕事は増え、
時には命にかかわるので大きな責任を負う事になる。
すでに給食ではそうなっているが。
蚊は確かにある確率で危険を持ち込むものではあるが、
これを根絶するのが正解では無い。
殺菌、殺虫の恐ろしさを誰も言わない。
化学合成された香料の使いすぎについても、
抗生剤の使いすぎについても。
消費に関する限り「過多」に関しては、
嬉しい人たちがいるから、アナウンスされない。

盆栽〈水もの〉

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ま、きりがないので、
これで一応完成という事にします。
今回も一部で人気のとりさんの足先は見えません。
残念ですが。
もしどうしても見たければ、
横の小さな窓にかじりついたら、見られると思います。
それ用の窓ですから。
禅宗の影響という訳でもないけど、
一応盆栽の一種です。笑
今回緩いカーブは比較的きれいに切れました。
もう少し、
あと2本くらいなんか生やしてもよかったかな。

今年も戦没者慰霊祭の両脇の生け花は、
ロックなパイナップル状でした。
確か皇室からの献花だったはずですが、
毎年目が吸い寄せられます。
それにしても白と黄色の菊は、
確実に需要があり大量に消費される花ですねぇ。
利権がらみだったりして。
罰当たりな感想ですいません。
ともかく私は年中無休で戦争反対です。

「アリの巣の生きもの図鑑」

先日来若い生物学者の本を、
三冊続けて読んだのだが、
もうダントツにわたしがおすすめするのは、
小松貴著の「裏山の奇人」です。
表紙のグラフィックが目を引いたので、
「バッタを倒しにアフリカへ」のほうが、
売れたと思うけど。
(平積みになってましたからね。)

小松氏の学者としてのスタンスは、
本当に尊敬に値するものですし、
彼の捕虫テクニックの素晴らしさは他の追従を決して許さない。
昆虫学者は昆虫を捕まえなくては研究ができませんから。
そして人柄も大変好ましく、文章もうまいです。
(褒めまくり、笑)
彼の専門とする蟻と共生して生きる生物の、
生態は生物多様性なんていう言葉が、
もの足りないほどの、ワクワクするような、
不思議に満ちています。

南米で軍隊アリの行進を観察する場面では、
私もそに場にいたように呆然としてしまった。
軍隊アリの破壊力は凄まじいので、
黒い川のような行軍の道筋に当たる地面に住む昆虫は、
察知するとワラワラと逃げ出すのですが、
この逃げ出す昆虫を狙って、
アリドリという鳥がやってくる。
私はこの鳥のことは偶然知っていたのですが、
こういう場面でこういう風に採餌するのかと初めて知った。
(これはオスとメスが青と赤で別の鳥のように違う。)
また逃げ出すゴキブリに産卵するハエが、
これも行列目指して寄ってくる。
ハエは昼行性でゴキブリは夜行性なので、
軍隊蟻の行進は二者が遭遇するまたとないチャンスなのです!
ハエは蟻に直接絡む訳ではないが、
こういう形で依存しているのです。
(筆者が完全に惚れてるのはメバエというやつ)
鳥や虫の糞を狙ってやって来る蝶も華を添える。
様々な利害関係者たちが勢ぞろいして、
著者が言うところの、天国か地獄かわからんような、
凄まじい阿鼻叫喚の場面が展開する。
(ビジュアルだけでなく彼らが出す音の総体も凄いらしい。)
関係は食べる食べられるといった、
単純なものだけではないとこがすごい。

という訳で、
小松貴さんの「裏山の奇人」を二回連続で読んだら、
やっぱりこれは買わねばいかんあなぁと思って、
世界でも珍しい好蟻性昆虫の図鑑、
「蟻の巣の生きもの図鑑」を買ってしまった。
紀伊国屋にあるかなぁと思ったらあっちゃったので…
私ははっきり言って小松貴さんのファンです。
はい。

日本のこの手の図鑑では珍しく、
レイアウトデザインがすごくきれい。
小松氏も大活躍の昆虫の写真が、
非常に美しいせいもあるが。
小松氏は新種をバンバン見つける天才生物学者だが、
写真の腕もいける。
このレベルの昆虫写真は逆に専門家が撮るしかないわけだ。
どこにいるかわからん地味な虫を、カメラの腕は良くても、
専門知識のないカメラマンには撮れないだろう。
見つける事ができる人が撮るしかない。

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道草5

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私はお医者にはあまりかからないし、
健康診断的なものはまとめて無視しているので、
身体状況の指針的なものはぜんぜんない。
眼科だけは、たまにコンタクト買う時
ささっと見てくれる。
あと春に、ちょうど個展の真っ最中にうさぎが飛びついて、
私の目に着地したとき、どうにも痛くて、
お医者に行った。
その時も治りが早いと褒められたし、
ささっとのお医者も眼球の表面は良好ですと、
お墨付きをもらう。
ただし、肝心のレンズの調節機能に関しては、
てんで良好ではない。
もともと近視なのが、最近やや悪化の傾向にある。
目は大事なんだけど、
廊下の兆しが、ひたひたと…

ぴったり見当を合わせるのが難しい。
今回のところはまずまず出来ているが、
いつまでできるか怪しいものである。